生きる日々の記録

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日本のセックス

日本のセックス

日本のセックス

こういうタイトルだと、日本人の性生活についてのレポートのように見えるが、小説だ。しかも、日本を代表するようなセックスとは言い難い。他人のセックスは知らないが、たぶん。


自分の恋人を人に与えることで、その恋人が自分のものであると思える。
前半はカンダウリズムという性的嗜好をコアにしたエログロな描写が続く。このグロさにトリップさせられるようで、これでもかと脳みそを麻痺させられて、後半のハイスピードな展開にどんどん引き込まれて行く。半ば訳の分からぬままに、368ページ一気に読んで感動。

レコメンドしてくれた会社のスタッフが、相当にグロいので覚悟して読んで、または気分が悪くなったらやめた方がいい。とまで言われていたせいか、すごい描写も意外とあっさり読む事ができた。たぶん、この主人公のカップルが、そのグロさを受け入れているから、こちらも受け止められたのではないかと思う。

このタイトルじゃあ、普段の私の範疇では引っかかって来ないし、貴重な体験をさせてもらった。けど、なんでこのタイトルだったんだろう?